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メロンの歴史

メロンの味や種類は知っていても、案外知られていないのがその歴史。 これを知れば、メロンがもっと美味しくなるかも?

メロンの原産地

メロン発祥の地

メロンの原産地は、アフリカ大陸とする説が有力で、特にニジェール川流域(現在のギニア共和国付近)に範囲を絞っているものもあります。他には中近東、インド、中国などとされます。
南欧やエジプト方面に広まって改良されたものが今日のヨーロッパ系メロンであり、中国に伝わって発達したものが東洋系メロンのマクワだと言われています。

メロン栽培の歴史

栽培風景

メロンの仲間の栽培は古くからあり、古代エジプト、シリア、古代ギリシャ、ローマ時代から知られています。中国でも、紀元前13世紀の『爾雅』に、すでに記録があるそうです。
イタリアでは11~13世紀、フランスやスペインでは15世紀、イギリスやアメリカでは16世紀から始められたと言われています。

日本とメロンの関係

メロンのタネ

日本では、メロンの仲間であるマクワウリ栽培の歴史が古く、弥生時代の遺跡から、炭化した種子が多く発掘されています。
ヨーロッパ系メロンは明治時代の中後期に日本に渡来しました。また、現在のような温室メロンが栽培され始めたのは、大正14年にイギリスから種子が運ばれてきた(アールス・フェボリット品種)のが始めです。

「大衆メロン」の始まり

メロンカット

日本における、いわゆる「大衆メロン」の幕開けは、1962年に育成された「プリンスメロン」です。これはマクワウリにヨーロッパのイボメロン系メロンをかけ合わせたもので、マクワウリに倍する安定した甘みが人気を呼び、急速に普及しました。

参考文献

  • 『野菜園芸大百科4 メロン・スイカ』(農文協 編・社団法人農山漁村文化協会 発行)
  • 『メロン スイカ 最新の栽培技術と経営』(松田照男・鈴木雅人・杉山慶太編著・社団法人全国農業改良普及協会 発行)

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