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感動メロンニュース

2017年11月16日

近畿大学×松井農園 共同開発メロン「バンビーナ」が日本経済新聞に紹介されました。
日経新聞日本経済新聞(2017年10月25日付朝刊)「キャンパス発 この一品」
メロン(近畿大) 病菌に耐性、糖度も高く

 近畿大学農学部(奈良市)がメロン農家を悩ませてきたフザリウム病に強い新品種のメロンを開発した。フザリウムとはカビの一種の病菌。感染すると導管内に菌糸がまん延し枯れてしまう。2016年4月から松井農園(奈良県田原本町)と共同研究を重ね、今年7月に初めて収穫した。

 開発に向けた研究は近大農学部の野々村照雄教授が行った。まずフザリウム病菌が根のキズから入ることに着目。松井農園が開発した「肥後グリーン」を品種改良した苗を多数用意し、苗の根を切った断面にフザリウム病菌の胞子を接種した。苗の導管内に菌糸が入り込まない株を確認して選別。耐性のある株を厳選し開発にこぎ着けた。

 野々村教授は「病菌に耐性のあるメロンは量産につながる。メロンを高級品ではなく身近な果物にしたい」と期待する。教授のゼミでは4人の学生が研究に協力した。「自分たちの研究が世の中に役立つのはうれしい」と話しているという。

 松井農園と近大は新開発のメロンを「バンビーナ」と名付け、今夏約800個を生産した。松井農園がICT(情報通信技術)を駆使して液肥や水分を的確に調節し、糖度も高くなった。1個1360円(税込み)で約50個を販売。残りは食品会社などに出荷しジェラートなどに加工した。6次産業化を進め、来夏は1000個の生産を目指す。

 近大農学部は9月、奈良県と「農の入り口・モデル事業」の覚書を結んだ。メロンの量産化も視野に入れる。県はICTを使った栽培方法をマニュアル化し、バンビーナを生産する農家を増やしたい考えだ。メロンがいつか奈良の特産品になる日が来るかもしれない。

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