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栽培現場レポート

正しい栽培をひたむきに実践すれば、必ず成功する

家庭菜園愛好家様

吉野里志様(愛知県犬山市・39歳)

熱心な家庭菜園ファンである吉野里志さんが、メロン栽培を思い立ったのは2013年の夏。
ご家族でメロン狩りに行った時の「うちの庭でも、こんな風にできたらいいね!」という冗談交じりの会話が“原点”でした。
そして、メロン栽培にかける様々な想いも、あったそうです。

「この人の言う栽培方法なら間違いない!」と直感

吉野さんは、お母様・奥様・2男1女との6人家族。
「病気で外出制限のある母に、メロン狩りの雰囲気を味わわせてあげたいという願いもありました。家庭菜園レベルでの栽培は困難とされているメロンゆえ、挑戦者としての姿を子供たちに見せたかった思い、芸術品とも言える、あの美しい果実を作り上げたかった職人魂(笑)、そして何より、自分自身メロンが大好きなので、収穫時の喜びを本気で味わいたかったことです」
ですが、思いや情熱がいくらあっても、行動しなければ何も始まりません。
吉野さんは、種苗店やホームセンターで栽培方法を聞いたり、インターネットで情報を集めたり、とにかく情報収集に徹しました。

ところが、実際には...。
「お店の人からは、品種についても栽培方法についても、どっかで聞いたことのある話程度しか聞けず、自分の求めているモノは全く得られませんでした。
また、数ある素人のサイトやブログの情報も当てになりません。途中で検索も止めました。プロの農家の人でも、栽培方法や理論はまちまち。知れば知るほど惑わされ、こんなに多くの情報の中から、自分のレベルと圃場に適した品種や栽培方法を見つけるのは不可能だ、と」
何事にも妥協せず、こだわり抜くのが信条の吉野さん。中途半端に栽培して中途半端な結果に終わるぐらいなら、あきらめようか...そう考えていた折、動画投稿サイトで「感動メロン」の栽培ムービーに出会います。
「『感動メロン、何それ?』と、食い入るように見ました。松井さんのメロンに対する情熱、プロ意識、こだわり...すべてにグッ!と引きつけられ、この人の作った苗なら、この人の言う栽培方法なら間違いない!と直感しました」
感動メロンプロジェクトの趣旨や栽培哲学にも深く共感し、すぐに「感動メロン」の苗を購入。

「数量違い???と思うくらいコンパクトに箱詰めされていて、なのに1枝の折れもなく、この時点でもプロの仕事に感動しました。松井さんの苗は、こんな側面からも開発者や生産者のこだわりが見え、とても安心できます。また量販店とは違い、こちらの植え付け時期に合わせて適期の健全苗を送ってもらえるのもありがたいです」
届いた苗を見て、吉野さんは"この苗を育てた人たちの、気持ちや苦労を無駄にしてなるものか、絶対成功してやる!"と思ったといいます。

プロのアドバイスを直接受けられ、この上なく心強い

吉野さんは、自作のビニールハウスで感動メロン栽培を始めます。
まず力を入れたのは、一つ一つの苗の、葉や枝の状態を、とことん細かく観察・点検してゆくこと。平日は、早朝や夜に集中して行ったそうです。
「事前に、苗毎に番号を割り振り、何月何日に何号の苗がどうしたなど、苗1本ごとにすべて記録してあります。自身のブログにも、観察記録として毎日書き綴りました」
栽培期間中に撮りためた苗の写真は、800枚を超えるそうです!
「苗のちょっとした変化や、『水分が足りない』『病気がちだ』といったシグナルを見逃さず、即座に対処することで、失敗や事故を未然に防げました。特に交配期は、数日先の天候や花蕾の状況をつぶさにチェックして受粉のタイミングを待ち、結果、結実率100%を達成しています。
これらの観察・点検・対処・記録の継続こそが肝要で、家庭菜園者が最も手を抜いてしまう工程ではないか?と思われます。」

また、弊社から栽培のアドバイスを受けるため、定植後すぐに圃場の状況を撮影した動画を作られ、栽培過程の状態は、逐一写真をメールで送ってこられました。

「松井さんには、密植や日照条件に関する指摘、それに伴う苗の症状や傾向と対策を教えていただきました。病気対策や害虫の防除方法、交配についてもアドバイスを頂き、どれもこれも的確で、"やっぱプロはすごい!"と痛感しました。
その品種の開発者であり、生産者であり、アドバイザーでもあるプロから、直接サポートが受けられると言うのは、家庭菜園者にとって、この上なく心強いことです。「感動メロンプロジェクト」は、まさに画期的栽培革命!だと思います」

とはいえ、ハウスがあるのは住宅地の中。特別な設備もなく、教えられる栽培方法をいかに忠実に再現するかに大変苦心されました。中でも、天候や気温、湿度に応じてハウスを開閉する作業は大変だったそうです。
「日に1~2度は必ず、天候によって多い日は5回など。家族の協力を得て何とか乗り切りました。それでも糖度上昇期における温度設定は、暑すぎて実現不可能。灌水も控えめにしていたので、よく枯死せず収穫にこぎ着けられたなぁと思います(笑)
これも松井さんが育苗した、生き生き苗だったからこそだと思っています。
まさに『苗半作』ですね」

「糖度15.3度」が出た瞬間は、鳥肌が立ちました

「失敗してもリスクや責任の少ない家庭菜園は、モチベーションの維持が成功・失敗のカギを担っています」そう語る吉野さんが感動メロン栽培をやり切れた理由は、栽培方法が確立していたことと、糖度16度以上という目標があったことだそうです。

初めての感動メロン栽培は、見事11果の収穫に成功。
しかし吉野さんは、意外に冷静でした。
「"やった、俺にもできた!"とは思いましたが、受粉して結実した辺りから、失敗する気はしませんでしたので、収穫自体は当然の結果、という感じ(笑)。
でも、ネットの質感や外皮の色・ツヤ、果重に関しては、初栽培にしては...という意味では満足しています。
また、糖度15.3度が出た瞬間は、鳥肌が立ちましたね。
もっとも家族は大喜びで、『庭でメロンができるなんて!お父さんすごいね!』って。
近所の菜園者仲間や会社の同僚にも好評でした」

今後の抱負は「糖度16度以上」の目標達成と、地元の朝市などで売れるメロンを作ること。
「今はまだ、家族に感動してもらえるレベルですが、ゆくゆくは、知らない誰かをメロンで感動させてみたいです。外観、味や食感、糖度、すべてに納得のゆくメロンができた時に、本当の喜びや感動が待っていると思います」
「誰がどう作っても、ある程度同じように実る他の野菜とは違い、メロンは特に個性的で芸術性に富んでいると思います。
自分の判断や選択、駆け引きが、見事に果実に現れるのではないでしょうか?
だからこそ、芸術作品を生み出す気分を味わえ、栽培の楽しさは格別ですよ!」

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